小倉競馬場コース紹介

1615mという1周距離(Aコース使用時)は、福島競馬場に次ぐ小ささ。標準的な長さといえる直線(293m)に坂は設けられていない。小倉競馬場は「平坦、小回り」を地でいく、すなわちいかにもローカル場らしい競馬場といえる。  そんな小倉競馬場には2つの特徴を指摘できる。ひとつは2コーナーに小高い丘が設けられていること。先に「平坦」と書いたが、それはあくまでもゴール前の直線に限った話で、芝コースの高低差は3mに及ぶ。競馬場全体がフラットな造りになっているわけではないのだ。
もう少し詳細に見ていくと、ゴールラインから2コーナーにかけて上り勾配が設けられており、ここで上ったぶんを2コーナーから向正面にかけて、さらに3コーナーから4コーナーにかけて下るというレイアウト。ちなみに高低差2.9mのダートコース(1周距離は1445.4m、直線は291.3m)も、ほぼ同じような起伏構成になっている。
従って2コーナー奥のポケット地点からスタートを切る芝1200mでは、ゲートを飛び出した馬たちは2段階の下り勾配を経てフラットな直線に向くこととなる。スタートからゴールまで、上り勾配を走る局面がないわけで、しかも勝負どころの3~4コーナーには1999年に竣工したコース改造工事により、スピードを落とさずに回れるスパイラルカーブが導入されている。「小倉の短距離戦はスピード優先」といわれるのも頷けるレイアウトで、実際、1999年にアグネスワールドが小倉で記録した芝1200mのJRAレコード(1分06秒5)は、いまだに破られていない。ただしそんなレイアウトのため、短距離戦の先行争いはどうしても激化しがち。この結果、直線勝負にかけていた差し馬の追い込みが嵌るケースもあること、また“丘越え”が待っている芝の中長距離戦では、2コーナーでペースが緩みがちなことも覚えておこう。
さて、小倉競馬場のもうひとつの特徴はコースの幅がゆったりしていることだ。30mという芝コースの幅員は、ローカル6場の中で中京と並びもっとも広い。この広い幅員を利用して、A、B、Cと3つのコースを使い分けることによって、馬場の傷みの分散が図られている。
もともと、冬季の開催が終わった後に芝の養生期間を約5か月間とることができる夏の小倉開催では、絶好のコンディションで開幕を迎えるのが常。速いタイムがマークされる期間も、他場に比べると長続きする印象がある。
それでも、連続開催の後半にさしかかる頃には、さしもの芝コースにも傷みが目立ってくる。いわゆる「外差し」が決まりはじめたら、スピード優先の開幕当初とは、馬券作戦も切り替える必要があるだろう。

中山有馬の競馬必勝研究室

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